「壽ヶ嶽神社」天草龍ヶ岳におわす山王・龍王神
壽ヶ嶽神社
天草最高峰の山は倉岳。しかし、古くから神様がいらっしゃるといわれて来た山は龍ヶ岳です。天草の地を守ってくれている山神様、龍神様が祀られた祠と巨石。山頂までいったら、神様へのご挨拶とお参りをお忘れなく!
龍ヶ岳山頂の鳥居の先には
龍ヶ岳山頂にはミューイ天文台やハート岩に向かう手前に鳥居があります。鳥居の奥、整備されていない自然のままの山道を進むと、そこには「壽ヶ嶽神社」が祀られています。
天草を守る龍王神祀る神社
天草上島の龍ヶ岳。天草最高峰の倉岳より低い山にもかかわらず、龍ヶ岳は古より神がおわす霊峰といわれてきました。
そのため、かつては「壽ヶ嶽 」と呼ばれていたのですが、地域に残る伝承から、現在は「龍ヶ岳」と呼ばれています。
風光明媚を保つは山王神・龍王神
碑文によれば、「天草一円の風光明媚を保つは山神様、龍王神の働きにより、山と海との融合性を満遍なく計りが故、きらびやかなる島々の誕生をみると突然の神事を賜わる」と記されています。
かつてから、神がおわすと畏敬の念で伝えられていた山。龍ヶ岳には山神様と龍王神がいらっしゃる。そして、天草を守ってくれているのだと長崎の宮司様が啓示を受けられたのだとか。
下りは 山王神・龍王神 にも参拝を
「壽ヶ嶽神社」を参拝して、海側の小道を下ると、途中に白い奉納と書かれた目印があります。ここから海側に入ると、これまでの森の風景から一変。思いがけず海が広がっています。
ここに巨石の下、龍ヶ岳山王神・龍王神を祀る祠があります。
ひっそりとしかしパワー感じる祠
山の急な斜面にある巨石と祠。龍ヶ岳山王・龍王神は、海に向って祀られています。平成17年5月(2005年)に建てられた、比較的新しい祠。ひっそりとした場所ですが、巨石の見事さとともにパワー感じる場所です。
天草の島々を見下ろす絶景
龍ヶ岳の山王・龍王神様の祠のある場所は、狭い場所ですが美しい眺めです。ゆっくり風光明媚な景色を楽しめる椅子も用意されていて、小休憩にはもってこいの場所。
龍ヶ岳山王・龍王神様にご挨拶とお祈りをして、一息ついていきませんか。
野口雨情の歌にも詠まれた龍ヶ岳
七つの子や、赤い靴など数々の有名な童謡を書いた野口雨情。その野口雨情が「阿蘇や雲仙霧島までも 龍ヶ岳からひとながめ」と詩に読んだ龍ヶ岳。
山王・龍王神様の祠側からは、眼前に樋島が見え八代海を臨み葦北郡の御立岬方面まで見渡せます。
まとめ
古くから霊峰として崇拝されてきた、龍ヶ岳。信じる信じないは別にして、山の神様や海の神様にご挨拶していきませんか。
■壽ヶ嶽神社
住所:上天草市龍ヶ岳町大道
アクセス:車 熊本駅~約2時間、九州自動車道松橋IC~約1時間50分、天草空港~約1時間