天草・島原の戦い初戦地「大島子諏訪神社」
天草上島から下島への入り口、有明町。海沿いを車で行くと、道を挟み海側と山側にそれぞれ鳥居が立っている場所があります。ここは「大島子諏訪神社」。実は天草・島原一揆で天草四郎軍と幕府軍が初めて戦った場所です。平和に感謝していきませんか。
大島子諏訪神社
国道324号線沿いの鳥居に注目
天草上島から下島に向かう有明町の国道324線沿い。鳥居と家内安全などを祈るのぼり旗がはためく神社あります。気持ちの良い海沿いを走るルートのため、つい素通りしてしまう「大島子諏訪神社」。実はこの地は、天草・島原一揆、初戦の地でもあります。
天草・島原一揆の初戦地
国道沿いの鳥居と続くように海岸にも鳥居があります。この鳥居はなんと創建が、安永2年(1773年)。250年弱この地に立ち続けている鳥居なのです。寛永14年(1637年)に天草四郎軍の上陸を拒み、幕府軍が迎え撃った初戦地といわれています。
秋には「大島子祭り」も!
「大島子諏訪神社」のご神体は、建御名方尊と八坂刀売神様。10月第三日曜日前後で「大島子祭り」が開催されています。この祭りの神幸行列が始まったのは、寛文2年(1662年)ごろ。海岸沿いの鳥居から入場するお神輿や神幸行列。太鼓踊りも奉納されます。
清々しく手入れが行き届いた境内
「大島子諏訪神社」は、清々しく手入れがされていています。桜やツワブキなど、四季折々の花々も美しい境内。入口の鳥居ののぼり旗も、病が流行している時は健康を祈る旗に変更されいます。管理されている御神職の配慮が感じられる神社です。
見事な本殿の彫刻
さほど大きくはない神社ですが、古くからの歴史的背景を持つ「大島子諏訪神社」。本殿の彫刻も見事です。由緒書きにある「人々を島の禍事から守り、心を癒し恵み深き神様」とあるように、島の人々を長く見守ってきた神社。ドライブの途中、お参りしていきませんか。
まとめ
有明町の海岸沿いにあり、素通りしやすいのですが古くからの歴史をもつ「大島子諏訪神社」。天草・島原一揆の初戦地に立つ神社は、心落ち着く場所です。
■大島子諏訪神社
住所:天草市有明町大島子1891
アクセス:バス 熊本駅前~天草産交車庫前行 約1時間55分 島子下車 徒歩7分
車 熊本駅~約1時間40分 九州自動車道松橋IC~約1時間25分 天草空港~約30分
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