恐竜と化石の島「御所浦」夏休みの冒険に!
御所浦
天草市南東に位置する島「御所浦」。1997年に恐竜の化石が発見された、恐竜と化石の島です。恐竜が生きた時代と、絶滅後の2つの地層がはしる「御所浦」。化石採集場で化石発掘体験や、島のあちこちで出会える恐竜オブジェを探して記念撮影してみませんか。
フェリー乗り場は鯛が目印
1997年(平成9年)、恐竜の化石が発見され注目された「御所浦」。天草と八代との間に浮かぶ、18の島から構成される町です。
「御所浦」に渡るには、もちろん船。定期船に海上タクシー。車でのドライブ、レンタカーで観光中ならカーフェリーもおすすめです。倉岳町の棚底港から出航しています。旅客ターミナルはかわいい鯛が目印。
45分の船旅が心地よい
棚底港から御所浦までは約45分。天草最高峰の倉岳を背に、不知火海をすすみます。ゆりかごの海と称される、不知火海はおだやかで快適な船旅です。
「御所浦」の地名は、景行天皇が各地を回られた折に行宮(かりみや)が建てられたことからついた名前。心地よい海風が、旅情を誘います。
恐竜のモニュメント探しにワクワク
「御所浦」をドライブすると、色んな場所で恐竜のオブジェと出会えます。フェリー乗り場のティラノサウルスを筆頭に、島のあちこちで出会える恐竜達。
今にも動き出しそうな、この恐竜はパラサウロオフス。舌を噛みそうな名前ですが、台座に解説もついていています。恐竜のことに自然と興味がわくしくみです。
海を背景にリアルな風景を
「御所浦」の恐竜オブジェの撮影は、海や山をバックに、まるで生きているような写真が撮影できます。親子で、お友達と探してみませんか。あ! こんなところにいた、と発見する時のワクワク。さて、何体探せるかな。
昔は海の底だった御所浦
牧島にはアンモナイトや、白亜紀に生息していた二枚貝スフェノセラムスの化石があります。山肌にある一枚岩の「スフェノセラムスの壁」は、ウニやクモヒトデが移動した跡も残っています。
牧島が海の底であったことを教えてくれる場所です。
2つの地層が通る珍しい島
また、「御所浦」は地層も珍しい島です。恐竜の生きていた時代白亜紀中期の「御所浦層群」。そして、恐竜が絶滅した後の地層「姫浦層群」と2つの地層が通っています。
「御所浦層群」からは、恐竜の化石や大量の貝の化石。「姫浦層群」からは、アンモナイトやイノセラムスなどの海の生物の化石が発見されています。遠い昔に地殻変動で、海が押し上げられて大陸になった。そんな地球の物語の年輪を見に行ってみませんか。
熊本・長崎・鹿児島を望むパノラマ
時間がある方は「御所浦」で一番標高の高い、烏峠もおすすめです。御所浦港から車で約30分。道は狭く、かなり曲がりくねった道です。小型車で山道になれている方の運転がベター。徒歩だと約2時間30分程のハイキングです。
標高442mの展望所は、天草諸島、長崎県の雲仙普賢岳や鹿児島まで見渡せます。烏峠駐車場展望台にもアンモナイトの化石が展示されていて、かつてはこの展望所でさえも海の底であったことがわかります。何もないけれど、気持ちの良い場所です。
まとめ
恐竜の化石が発見され、注目された「御所浦」。白亜紀時代の2つの地層が走る珍しい島です。恐竜の島で化石を探したり、オブジェをさがしたり家族で友達とワクワクしてみませんか。
■御所浦
御所浦港旅客船ターミナル (共同フェリー)
住所:熊本県天草市御所浦町御所浦古屋敷
アクセス:熊本駅~倉岳町棚底港まで約2時間 九州自動車道松橋IC~約1時間30分 天草空港~約40分
・定期船:本渡港~約40分 棚底港~約40~45分 海上タクシー水俣港~約40分 大道港~約45分
参考:定期船時刻表・海上タクシーリンク