天草の野鳥観察なら「西の久保公園」手軽に散策
西の久保公園
天草で野鳥と手軽に会える場所が「西の久保公園」です。地形を活かした自然豊かな公園には、通年カワセミがやってきます。冬には渡り鳥のヒドリガモやコガモにルリビタキ。人なっつこいジョウビタキにオオバンの駆けっこ。散歩ついでに会いに行きませんか。
菖蒲が有名! 梅に桜も楽しめる公園
天草市街地より西側、天草空港から車で10分程度の場所にある「西の久保公園」。毎年、花しょうぶ祭りが開催される場所です。
広さは天草最大の36.7ha。菖蒲園に梅。ソメイショシノ、八重桜、珍しい御衣黄桜など約360本の桜。通路沿いの約6千株の紫陽花など1年を通し花が楽しめる公園です。
冬の使者達がやってくる
季節の花が楽しめる西の久保公園ですが、実は鳥の観察や写真撮影にもうれしい場所です。公園を気長に散策していると色んな鳥と出会えます。特に冬は、渡り鳥がやってきて寒いながらも観察、撮影にはうれしい季節。
まずは鴨達。別名「冬の使者」と呼ばれるヒドリガモやコガモ達が、枯れた蓮池の間をゆったり泳いでいます。
オオバンが駆けっこ!?
身体が全体的に灰黒色でくちばしの白い鳥、オオバン。夏はヨーロッパからシベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬になると越冬のため南下してくる鳥です。
このオオバン、普段はゆったり泳いでいるのですがスイッチが入ると面白いのです。自分のテリトリーから他のオオバンを追い出すために走ります。そう! その走る姿は、まさに韋駄天。
会えたらラッキー! ルリビタキ
冬鳥で、野鳥が好きな方に人気のルリビタキも冬の初めにやってきます。雄は年齢によって色が変わる鳥で、2歳以上になると頭から尾まで青色。出会えると、幸せな気分になれる冬鳥です。
西の久保公園は主に、菖蒲園手前の公衆トイレの手前。とんぼの池付近でよくみられます。
人なっつこいジョウビタキ達
冬鳥のジョウビタキやホオジロ。雀のような姿に黄色い冠をかぶったようなミヤマホウジロも姿を現します。
特にジョウビタキは比較的人なれしていて、静かに近寄れば逃げません。ミヤマホウジロはトンボの池付近で粘りずよく待つと出会えます。運が良ければ四十雀やソウシチョウもやってきます。
飛ぶ宝石! カワセミも
通年で会えて、会えると嬉しい鳥がカワセミです。西の久保公園、主に蓮池の周辺で出会えます。コバルトブルーの背中に、お腹はオレンジ色。蓮池や、周辺の枝にとまって小魚をねらいます。自然豊かな天草、西の久保公園ならではの風景です。
まとめ
渡り鳥や冬鳥が手軽に見つけられる、西の久保公園。旅の休憩に、散歩やウォーキングのついでに、鳥達に目を向けてみませんか。普段はあまり出会えない鳥達に出会えるかも!
■西の久保公園
住所:熊本県天草市本渡町本戸馬場
アクセス:車 熊本駅~約2時間10分、九州自動車道松橋IC~約1時間50分、天草空港~約10分