企画展「天草の妖怪伝説」語り継ぎたい伝承達
「天草の妖怪伝説 」
「あれ? この祠いつからここにあるんだろう」そんな事を思ったことありませんか。天草散策時に、ふと気が付く祠や石碑。その伝承を集めた「天草の妖怪伝説」が、本渡歴史民俗資料館で開催中です。語り継がれた妖怪達の物語。道端の疑問がひとつ解けるかも!
天草の妖怪伝説が一同に!
日本で各家庭に電気が普及してきたのは、明治から大正時代。それまで夜は闇が支配し、様々な怪異現象が伝承されてきました。
畏怖の念と共に、どこかくすっと笑える妖怪や困っている人を助けてくれる八百万の神様達。そんな「天草の妖怪伝説」の企画展が、天草市立本渡歴史民俗資料館で開催中です。
人の暮らしと身近だった妖怪達
最近コロナ禍で、天草のアマビエが疫病封じの妖怪として有名になりました。他にも、約200点の写真やパネルで妖怪や伝承が紹介されています。
開催期間は2023年10月28日(土)~12月24日(日)まで。
道端の祠にも言い伝えがある!
各伝承は、天草の具体的な地図と共に写真や絵を組み合わせ展示されています。
あなたにもありませんか。天草を巡っていて「あれ? この祠いつからどうして、ここにあるんだろ」と思う瞬間。その疑問がこの企画展で解けるかも。
伝承を知る事で、更にその場所への愛着が深まります。
村人の病を治した「カッパの手 」も
企画展「天草の妖怪伝説」で、見逃せない展示が「カッパの手 」です。
普段は天草下島北部、志岐八幡宮に大切に保管されている物。毎年7月の夏越祭で、無病息災を祈りこの「カッパの手 」で頭をなでる珍しい行事が行われます。包みの布も年季が感じられ、伝承の古さを物語ります。
さて、この「カッパの手 」の言い伝えとは。それは見てのお楽しみ!
島ならでは! タコの伝承も多し
島ならではのお話としては、タコの伝承も多い天草。似たお話が、天草各地で伝えられています。比べて読んでも面白いもの。
昔はおじいちゃんやおばあちゃんが話してくれていた、地域の伝承。核家族化が進む中、消えてしまう前に心に刻んでおきませんか。
天草の歴史を残す本渡歴史民族館
「天草の妖怪伝説」の他にも、常設展示で天草の古くからの暮らしが再現されています。電気やガスが無かった時代の風景。ほんの約150年くらい前の暮らしと現代の違いが、よくわかります。
まとめ
天草の伝承を一同にまとめた企画展「天草の妖怪伝説 」。核家族化で、人づてに聞くことも少なくなった天草の妖怪や不思議な言い伝え。身近に、知らなかったお話があるかも!
■天草市立本渡歴史民俗資料館
企画展「天草の妖怪伝説 」
住所:熊本県天草市今釜新町3706
電話:0969-23-5353
時間:8:30~17:00(入館は16:30迄)
休館日:月曜日(祝日の場合最も近い休日でない日)12月29日~1月3日
アクセス:車 熊本駅~約2時間、九州自動車道松橋IC~約1時間40分、天草空港~約15分