イソップ製菓「あか巻」は天草・猟師のおやつ!?
天草のお土産店でよく目にする「あか巻」。この商品は天草の郷土菓子販売会社「イソップ製菓」で作られています。くまモンのデザインされた「あか巻」は猟師のおやつだったとか。日本人の魂を大切に、西洋の良さを取り入れる「イソップ製菓」をご紹介します。
南蛮羊羹のイソップ製菓
天草の老舗 郷土菓子販売会社
天草の老舗郷土菓子の販売会社「イソップ製菓」。天草のお土産店では一度は目にしているだろうお土産、赤巻きや南蛮菓子を製造している会社です。天草の国道324号線沿いを走っていると、一際目を引く南蛮菓子の看板が工場兼直営の販売店。
イソップ製菓の名前の由来
独特の社名「イソップ」の由来は、天草の聖職者の大学のような施設コレジオ(大神学校)で作られた、天草本といわれる活版印刷物の名前から来ています。「イソップ物語」の翻訳を、グーテンベルク印刷機を利用して天草で出版された「伊曽保物語」。天草に伝わった南蛮の文化とお菓子を世界に発信したいとの思いがこめられた名前です。
「あか巻」は漁師のおやつ!
「イソップ製菓」の商品の中でお土産店でよく目にするのは、天草名物あか巻きです。もともとは天草の南、牛深港で食べていたお菓子。スポンンジ記事に餡を塗り巻き、それを縁起の良い赤い求肥餅で巻いた物。漁師達は、甘いお菓子で疲れを癒し、腹持ちもよかったことから、漁のおやつとして食べていたといわれています。
目指すは「和魂洋才菓子」!
「イソップ製菓」の目指すお菓子は「和魂洋才菓子」。日本人の魂を大切にしながら、西洋の技術を受け入れ常に進化するお菓子を目指しているイソップ製菓。天草の地元の食材を使った晩柑ロールや、デコポン果汁を贅沢に使用した南蛮羊羹など、これまでの技術を活かして進化した商品達が店頭にならんでいます。
海を臨む工場
「イソップ製菓」の工場は国道に面していると共に、海も目の前。天草のおだやかな海を前に誠実に手作りされているお菓子たち。甘さは強めで、だからどこかなつかしい。お茶請けにうれしいお菓子。お値段もとても手頃!おみやげにいかがですか。
まとめ
和菓子でも洋菓子でもない。どちらのいい所も取り入れた郷土菓子の会社「イソップ製菓」。良く働く猟師や農家の休憩に食べられてきた甘めのお菓子はなつかしく心癒す味。ちょっと濃いめのお茶と一緒にいかがですか。
■イソップ製菓株式会社
住所:熊本県天草市志柿町2713
電話:0969-23-2185
アクセス:バス 熊本駅~快速天草号「志柿町バス停(イソップ製菓前)」下車。約2時間
車:熊本駅~約1時間40分、九州自動車道松橋IC~約1時間30分、天草空港~約25分
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