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珍しい!本渡瀬戸歩道橋は可動式の昇降橋

上下天草を結ぶ本渡瀬戸大橋。その南側に、赤い印象的な「本渡瀬戸歩道橋」があります。歩道専用の橋で、九州には2つしかない可動式の昇開橋。船の通過の度に昇降し、監視員の操作で動いています。天草市民の足、通称「赤橋」。珍しい橋を渡ってみませんか。

本渡瀬戸歩道橋

歩道専用に架けられた橋

上天草と下天草を結ぶ天草瀬戸大橋。長さは700m。船の往来が多く高さを確保するため両端がループ橋となっています。橋は、歩道はあるものの急勾配な坂道。そのため、自転車や昔のリヤカーでは渡るのに一苦労でした。そこで歩道専用に架橋されたのが写真の「本渡瀬戸歩道橋」です。

昇降時間以外通行不可?

さぁ!渡ってみましょう。「本渡瀬戸歩道橋」の入口には昇降時間の案内が。昇降時間?と不思議に思う方も多いと思います。この橋は本来、歩行者や自転車が通るための橋です。しかし、有明海と八代海を結ぶ海路でもあり船の往来も多い場所。その為、珍しい可動式の橋なのです。

可動式の橋がロンドンみたい!


可動式の橋として有名なのは、イギリスはロンドンのタワーブリッジ(TowerBridge)。タワーブリッジは跳ね橋で有名ですが、「本渡瀬戸歩道橋」は昇開橋。全国でも珍しく、他に九州では「筑後川昇開橋」のみです。



その為、橋の中央の昇降部分手前には信号機があります。全長124.8m、鋼トラス式の橋。

船が近づくとサイレンが!


船が近づくとサイレンが鳴り、中央の可動部分が上がり始めます。船の大きさにより、高さは2段階(10.2mと17m)で、昇降時間は約3分。監視所に常駐する監視員の操作により昇降されています。

昔は本渡瀬戸大橋も跳ね橋だった

「本渡瀬戸歩道橋」を渡る時、有明海側に見える橋が本渡瀬戸大橋です。現在のループ橋に変わる以前、1955年~1974年までは跳ね橋でした。天草五橋開通と共に車両の往来が増加し、掛けなおしされた本渡瀬戸大橋。現在では渋滞も多く、渋滞緩和のため第二瀬戸大橋の架橋が始まっています。

市民に親しまれている「赤橋」


現在でも、天草住民の生活の足となっている「本渡瀬戸歩道橋」。近くには天草工業高等学校もあり、市民に「赤橋」として親しまれています。8時から9時、13時から14時は船舶の運航が多めの時間帯で、実際に昇降される姿がみれるかも。

まとめ

本渡瀬戸大橋を通過する時に「あの赤い橋はなんだろう?」と思われている方も多いと思います。歩行者専用、珍しい可動式の「本渡瀬戸歩道橋」。実際に渡ってみませんか?昇降する姿を近くでみるのも面白い風景です。

■本渡瀬戸歩道橋
住所:天草市本渡瀬戸
昇降時間:6時~20時30分(4月1日~9月30日)6時30分~20時(10月1日~3月31日)
*歩行者専用、バイクもエンジン停止し通行可能。船舶優先。
アクセス:車 熊本駅~約1時間50分、松橋IC~約1時間40分、天草空港~約20分
地図:*以下の地図は本渡瀬戸大橋です。南にある橋が本渡瀬戸歩道橋
クリックするとGoogleマップが開きます。

天草野・黒猫

天草野・黒猫

天草生まれ。美味しい物、きれいな物。歴史にかかわるものが大好きです。天草のまだ知られていない魅力をお伝えします。

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