「金性寺」で天草新四国八十八ヶ所霊場巡り!?
金性寺
上天草に徳川家光の命を受け、初代代官・鈴木重成が建立した「金性寺(きんしょうじ)」があります。ここには、天草最古の「六面地蔵」様がいらしたり、天草新四国八十八ケ所霊場巡りが出来る山道があったりと、見所の多い場所。ゆっくり出かけてみませんか。
三代将軍・家光の命をうけ建立
上天草で近年「田んぼアート」が有名な教良木。この教良木には、江戸幕府の三代将軍・家光の命で、天草初代代官・鈴木重成が建立したお寺があります。慶安元年(1648年)、山口県瑠璃光寺の中華法禅師によって開闢された曹洞宗のお寺「金性寺」です。
長い歴史を感じるとともに、裏山に四国八十八ヶ所霊場巡りが天草でも手軽にできる貴重な場所です。
7月には「知里の曙」の蓮も
「金性寺」の山門の周りには、「知里の曙」という品種の蓮の花があります。この蓮は、葉よりも20~30cm高い所で花を咲かせるのが特徴。2012年に新住職が就任されたことを記念して、栽培されました。7月頃には美しい花を咲かせます。
天草八十八ケ所霊場巡りのひとつ
天草・島原の戦いなどの歴史を歩んだ天草は、信仰深い場所でもあります。特に、「御大師様」信仰も深い天草。天草八十八ケ所霊場巡りを行う人々も古くは多く、「金性寺」もそのひとつです。
天草最古「六面地蔵」様に会える
古い歴史をもつ「金性寺」には、文明13年(1481年)に建造された、天草最古のお地蔵様もいらっしゃいます。山門を昇り、お寺の門の前にいらっしゃる「六面地蔵」様。元々は、別の三叉路の道沿いにいらっしゃったお地蔵様です。苔むす台座、しかしなんどもいえない慈悲深いお顔をされてます。
見事な襖絵も
堂内には、町に住む県美術家連盟会員の春山千章が奉納された22枚の襖絵が奉納されています。一の間「祝口観音の滝と龍虎図」。二の間「釈迦三尊像と蓮図。水墨画の見事な襖絵です。
清しい 天草新四国八十八ケ所霊場
「金性寺」は時間をかけて巡ることをおすすめします。というのも、境内から裏山の淘汰山にかけて、天草新四国八十八カ所を巡りが出来るのです。その昔、ご住職が四国八十八ヶ所を巡り、拝受された砂が祀られ、約1,4km(40分程)の道のり。
四国の札所の実際の位置を考慮されて、作られた道のりは気持ちの良い山道。一体ずつお顔の違う石仏様を拝みつつ歩く道は、程よい疲れと清々しさが感じられます。
まとめ
約400年の歴史を持ち、初代代官・鈴木重成の建立した「金性寺」。最古の「六面地蔵」様がいらしたり、天草新四国八十八カ所巡りが出来たりと、時を忘れて過ごせる場所です。
■金性寺(きんしょうじ)
住所:上天草市松島町教良木2365 *駐車場70台
電話:0969-57-0024
アクセス:車 熊本駅~約1時間40 九州自動車道松橋IC~約1時間20分 天草空港~約1時間