「維和島」目指し横道へ!白亜紀の地層眠る島の見所
天草北部の大矢野町から美しい東大維橋でつながる「維和島」。この島は、観光施設などは特にないのですが、白亜紀の地層が残る自然豊かな島です。天草四郎の母の出身地ともいわれる「維和島」。美しい橋と自然、歴史の流れを思いつつドライブしてみませんか。
維和島
上天草と橋で繋がった島
天草五橋を国道266号線沿いに南下することの多い天草。しかし、大小約110の島がある天草諸島は横道に入りドライブする島々にも魅力があります。今回ご紹介する「維和島」は、1号橋をわたり熊本側からだと左手に進むと大きな橋で繋がる島です。
美しい東大維橋
「維和島」は2つの橋でつながっています。大矢野町と中間の野牛島とをつなぐ西大維橋。そして、写真の東大維橋。西大維橋は2連鋼ランガー桁238m、東大維橋は鋼吊橋で380m。どちらも道幅は狭く、通過する時に対向車が来ないかとスリルがある橋です。海に映える橋のシルエットが美しい、東大維橋。特に橋の下からの眺めが美しい!ドライブの際は橋の下からの撮影がお勧めです。
恵比寿様に会える「維和島」
維和島は八代海(不知火海)と有明海に囲まれ、白川、緑川、球磨川が流れ込む水の合流地点。そのため、プランクトンやミネラル分などが多く、魚介類が豊富です。島には大漁を祈願した恵比寿様があちこちにいらっしゃいます。一緒に連れている鯛のお顔と共に、それぞれ個性的!思わず笑顔になれる恵比寿様です。
白亜系の地層残る島
御所浦島は、白亜紀の恐竜の化石が発見される恐竜の島で有名です。実は「維和島」にも白亜紀時代の地層を見ることができる外浦自然海岸があります。というのも、約300万年前は大矢野北部にも活火山があったとみられているため。「維和島」中央の桜・花公園から望む天草の島々の風景と共に、白亜紀からの便りを見にいっていませんか。
天草四郎の生誕地!?
「維和島」は天草四郎の生誕地と言われる場所のひとつです。というのも天草四郎の母がこの「維和島」の出身とれていて、「天草四郎産湯の井戸」なども残されているため。また、「維和島」は千束蔵々島(せんぞくぞうぞうじま)とも呼ばれます。”ゾウゾウ”という不思議な音は、波の音からきているとか。九州オルレのコースでもある、豊かな自然と歴史の眠る「維和島」。海を思いっきりみたいときにおすすめです。
まとめ
2つの美しい橋で大矢野町とつながる「維和島」。レストランや喫茶店があるわけではありませんが、お弁当と水稲をもって出かけるにはもってこいの所です。1日海を眺めて、白亜紀の昔に思いをはせてみませんか?
■維和島
住所:熊本県上天草市大矢野町維和
アクセス:車:熊本駅~約1時間15分 九州自動車道 松橋IC約1時間
バス:大矢野町道の駅 さんぱーるからバスで15分
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